結婚費用の不足分を調達できるブライダルローン。
やめたほうがいいという意見もよく見かけるローンですが、実際のところはどうなのでしょうか。
この記事では、ブライダルローンはやめたほうがいい理由や、ローンを利用せずに式を挙げる方法を紹介します。
また、ブライダルローンの選び方やおすすめローンなども紹介しているので、利用を迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
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結論:ブライダルローンはやめたほうがいい!
ブライダルローンは、よほどの理由がない限りやめたほうがいいです。
仮に利用してしまうと新生活が苦しくなり、イメージ通りの生活を送るのが難しくなってしまう可能性があります。
その理由はこちら。
- 金利のせいで支払い総額が大きくなる
- ローンの返済で普段の生活が圧迫される
- マイホームや車が買えなくなる場合がある
ここからは、各理由についてを詳しく解説します。
あわせて、ブライダルローンのデメリットも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
金利のせいで支払い総額が大きくなる
ブライダルローンをやめたほうが良いのは、金利のせいで支払い総額が大きくなるからです。
これは、ブライダルローンが利子が発生するローンであるため。
利子は3%〜10%と消費者金融のカードローンと比べると低めですが、やはりはじめから利用しないケースのほうが安く済ませられます。
利用する額が大きいほど、長期的な返済になるほどに支払う利子の金額が増えるのもデメリットの1つ。
借り方によっては30万円以上の利子が発生する場合もあるため、少しでも出費を抑えたいなら利用は避けたほうがいいでしょう。
ローンの返済で普段の生活が圧迫される
ローンの返済で普段の生活が圧迫されることも、ブライダルローンをやめたほうがいい理由の1つです。
新婚生活は、何かとお金がかかるもの。
そこにブライダルローンの返済が加わると、経済状況によっては生活が苦しくなってしまいます。
急な出費に対応できない、返済が難しくなるなどのトラブルが発生するリスクもあるため、新生活を快適に送りたいならローンの利用はやめたほうがいいでしょう。
また、借金をしている状態や毎月の返済が、心理的な負担になる可能性があるため、借金に抵抗がある人も利用しないことをおすすめします。
マイホームや車が買えなくなる場合がある
ブライダルローンを利用していると、マイホームや車の購入が難しくなる場合があります。
これはすでにローンを利用した状態だと、新規のローンが組みにくくなるためです。
ブライダルローンの借入額や経済状況によっては問題なく組める場合もありますが、やはり利用していないほうが住宅ローンやカードローンの審査も通りやすいでしょう。
挙式後の早いタイミングでマイホームや車を購入したい、その他のローンを利用する予定であれば、ブライダルローンの利用はやめたほうがいいです。
実際にブライダルローンを利用した人の声
実際にブライダルローンを利用した人の声がこちらです。
このように、返済が苦しかったという声が多かったです。
また、挙式のために借金をするのは良くないと発信している人も多数見受けられました。
ブライダルローンを利用する人の割合
ブライダルローンを利用する人は、全体の2%ほどです。
調査によっては多少の差が出ていますが、やはり多くのカップルが貯金や、親・親族からの援助、ご祝儀などで費用をまかなっています。
そのため、ローンを利用してまで結婚式を挙げる人は、かなりの少数派です。
しかし、なかには親・親戚からの援助がない、金銭面で妥協したくない、足りない分を補いたいといった理由でローンを利用する人もいます。
基本的に利用はやめたほうがいいですが、このような理由があり、余裕を持って返済できるほどの収入があるなら利用してもいいでしょう。
ブライダルローンを利用しないで結婚式をする方法
ブライダルローンの利用はやめたほうがいい理由は分かったけれど、資金面の不安を解消する方法は分からないという人も多いのではないでしょうか。
できればローンを使わずに、手元の資金や工夫でなんとかしたいものですよね。
そこで次は、ブライダルローンを利用しないで結婚式をする方法、挙式費用を節約する方法を紹介します。
結婚式の費用を節約する
ブライダルローンの利用を避けるためには、結婚式全体の費用を節約することが重要です。
式の費用を節約し、手元の資金でまかなえるようにすれば、ローンを利用することなく式を挙げられます。
具体的な方法はこちら。
- 招待状や席次表などは自分で用意する
- ドレスや小物を持ち込む
- ウェルカムボードを自作する
- 演出ムービーを自作する
- 写真撮影や動画撮影を知人に依頼する
大幅な節約は難しいですが、自分で用意できるものや知人にお願いできるものを実施するだけでも、それなりに費用を節約できます。
また、より節約したいなら値段が安い夏や冬に式を挙げたり、仏滅のような値段が安いお日柄を選んだりするのもおすすめです。
しかし、引き出物や料理まで安く済ませようとすると、参加者の満足度が下がる場合があるので要注意。
あくまで、節約するのは費用を削減してもサービス面に影響が出ないものにとどめるようにしましょう。
ご祝儀精算ができる式場を探す
ブライダルローンの利用を避けたいなら、ご祝儀精算ができる式場を利用するのもおすすめです。
ご祝儀精算とは結婚式の費用の一部を当日払い、もしくは後払いにできる制度のこと。
予約金を事前に払う必要はありますが、ご祝儀をもらったあとに支払いができるので、予算に不安がある人でもローンを使うことなく式を挙げられます。
しかし、全額を手元のお金とご祝儀でまかなう方法であるため、それなりの金額を手元に用意しておく必要はあります。
ご祝儀をあてにして手元にお金を用意していないと、結婚式代を払えずに式場とトラブルに発展する場合もあるので、支払いの計画はしっかりと立てておきましょう。
会場・ゲスト数を見直す
会場・ゲストの数を見直し、挙式費用を削減するのも有効な方法です。
やはり大きな会場や豪華な会場を利用したり、ゲストをたくさん呼んだりすると費用もかさんでしまいます。
予算にマッチした小規模な会場、もしくはコスパの良い会場を選び、ゲストの人数も必要最小限にすればそのぶん費用も節約できます。
調整次第では、100万円台での実施が可能なのもポイント。
ゲストの数が減るほどにご祝儀は減ってしまいますが、挙式の費用を削減したいなら見直してみてはいかがでしょうか。
親や親戚にお金を貸してもらう
どうしてもブライダルローンを利用したくない場合には、親や親戚にお金を貸してもらうのも1つの手です。
親や親戚からであれば、ブライダルローンよりも良い条件で貸してもらえる可能性もあります。
また身近な存在なので、返済もスムーズに進められるでしょう。
しかし、ある程度の額を負担してもらっているぶん、全てを自分たちで決められない可能性がある点は注意が必要です。
お金を借りるなら、多少なりとも親や親戚の意見は聞くつもりでお願いするようにしましょう。
値引き交渉をする
少しでも費用を削減したいなら、値引き交渉をやってみるのもおすすめです。
値引きが難しいイメージがある結婚式の費用ですが、実は交渉次第で安くすることもできます。
多くの人が行っていることでもあるほか、プランナー側も交渉を想定した上で打ち合わせを進めているので、気負わずに相談してみてはいかがでしょうか。
ただし、契約後の値引き交渉や過度な要求はマナー違反となるので要注意。
値引き交渉をするならしっかりとマナーを守り、相手を尊重した上で行うことが重要です。
キャンペーンを利用する
結婚関連のサービスや、式場が実施しているキャンペーンを利用するのも効果的です。
ひとくちにキャンペーンといっても、割引が適用されるものから、衣装が無料になるキャンペーン、電子マネーや商品券がもらえるものまでさまざまなものが実施されています。
割引率やお得度の高いキャンペーンを実施しているサービスを選び、利用すればお得に式を挙げられるでしょう。
リサーチの手間は必要となりますが、費用を少しでも抑えたいならぜひ利用を検討してみてください。
【やっぱりブライダルローンを使うと決めた方へ】ブライダルローンの選び方
自分に合ったブライダルローンを見つけるためには、選び方がとても重要です。
もちろん、普段利用している金融機関のローンを利用しても問題ありません。
ですが、選び方を意識して、慎重にどのローンを利用するかを決めたほうが自分に合った使いやすいローンが見つかるほか、返済の負担も減らせるでしょう。
次は、ブライダルローンを使うと決めた方へむけて、ブライダルローンの選び方を紹介します。
金利が低いブライダルローンを選ぶ
ブライダルローンは、できるだけ金利が低いものを選びましょう。
金利は支払いの総額に影響するものです。
ブライダルローンで300万円借りた場合、3%違うだけでも返済期間によっては10万円近くの差が生まれてしまいます。
返済の負担を減らしたいならできるだけ低いものを選ぶことが重要です。
おすすめなのは上限金利が6%未満のもの。
6%未満であれば相場よりも低いので、支払い総額も抑えられるでしょう。
また、大きな金額を利用する予定であれば、金利の下限が3.5%未満のローンがおすすめです。
無利息期間があるブライダルローンを選ぶ
金利負担を減らしたいなら、無利息期間があるブライダルローンがおすすめ。
無利息期間があるものなら一定期間金利を払う必要がないため、支払いの負担を抑えることができます。
また、短期間で返済するプランを立てれば利息の額が抑えられるので、よりお得に利用できます。
しかし、消費者金融のカードローンと違い、無利息期間中の完済ができないようになっている点には要注意。
最低でも数ヶ月分の金利は発生する仕組みになっているので、無利息期間があるサービスも多少の利息を払う必要があると覚えておきましょう。
目的に合ったブライダルローンを選ぶ
ブライダルローンは、目的にあったものを選ぶことが重要です。
ひとくちにブライダルローンといっても、結婚式の費用にしか使えないものや、その他の用途にも使えるものなどさまざまなものがあります。
純粋に結婚式の費用を確保したいだけなのであれば、あまり気にする必要はありません。
ですが、新婚旅行や家具家電の購入などにも充てたいと考えているのなら、使用可能な用途も必ず確認するようにしましょう。
また、用途の範囲が広いローンを利用したいなら、借りたお金を色々なものに使える多目的ローンもおすすめです。
おすすめブライダルローン
ブライダルローンを使うと決めているけれど、数が多すぎてどれを選べば良いのか分からなくなっているという人も多いでしょう。
多くの銀行が提供しているだけでなく、内容が似たものも多いので迷ってしまうものですよね。
そこで次は、ブライダルローンを使うと決めた方へ向けて、おすすめのブライダルローンを紹介します。
金利が低い千葉銀行ちばぎんブライダルローン
千葉銀行が提供するちばぎんブライダルローンは、金利の低さが魅力のブライダルローンです。
特別な申込みをしなくても5.40%という、低い金利で利用できるのが特徴。
さらに、Webで契約すれば5.20%、千葉銀行で住宅ローンを利用していれば5.00%でお金を借りられます。
最長の借入期間が10年と、長めに設定されているのもポイント。
金利が低いローンを利用したい、ゆっくりと返済したい人におすすめのブライダルローンです。
金利 | 年5.00%~年5.40% |
---|---|
利用限度額 | 10万円~500万円 |
資金使途 | 結婚式、披露宴、新婚旅行、婚礼衣装購入・レンタル費用、他金融機関等のブライダルローンの借換資金、借換に伴う諸費用 |
無利息期間 | なし |
必要書類 | 本人確認書類の写し 勤続年数が確認できる書類の写し 所得証明書類 資金使途および、所要金額が確認できる書面の写し |
借入期間 | 6ヶ月~10年 |
無利息期間が長いスルガ銀行ブライダルローン
静岡県に本社を置くスルガ銀行が提供するブライダルローンが「結婚式費用立替えプラン」です。
最大3ヶ月の無利息期間があるだけでなく、無利息期間中は支払いも発生しないというユニークな内容のローンとなっています。
ご祝儀をもらってからゆっくりと返済ができるシステムのため、手元の資金に不安がある人でも利用しやすいでしょう。
利用限度額が800万円と比較的高いのも魅力の1つ。
金利は年8.8%〜年12.8%とやや高めなものの、使い勝手に優れたブライダルローンです。
金利 | 年8.8%~年12.8% |
---|---|
利用限度額 | 10万円~800万円 |
資金使途 | 挙式費用、各種衣装代、プレゼント代、装飾品代、新生活にかかる費用など |
無利息期間 | 最大3ヶ月 |
必要書類 | 本人確認書類 資金使途が確認できる書類 収入確認資料(申込み内容によっては必要) |
借入期間 | 6ヶ月~10年 |
盛大に結婚式をしたいなら住信SBIネット銀行多目的ローン
盛大な結婚式をしたいなら、住信SBIネット銀行の多目的ローンがおすすめです。
利用限度額が最大1000万円と高めに設定されているので、多めの額を借りたい人でも快適に利用できます。
また、こちらはブライダルローンではなく多目的ローンとなっているので、家具家電の購入や旅行といった用途にも問題なく使用できます。
金利が年2.975%〜4.975%と低めなのも特徴の1つ。
ブライダル専門ではありませんが利用限度額が高く、金利も低いローンを探しているなら要チェックのローンです。
金利 | 年2.975%~年4.975% |
---|---|
利用限度額 | 10万円~1,000万円 |
資金使途 | ブライダル、引越、旅行、家具・家電、エステ、歯科治療など |
無利息期間 | なし |
必要書類 | 資金使途と金額が確認できる書面 支払先への振込金額、振込先が確認できる書面 本人確認書類の写し 収入確認書類(仮審査承認額が100万円を超える場合) |
借入期間 | 1年~10年 |
よくある質問
最後に、ブライダルローンに関する、よくある質問をまとめました。
このローンについて疑問がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
- ブライダルローンを利用すると住宅ローンの審査が通りにくくなるの?
-
ブライダルローンを利用すると、住宅ローンの審査には通りにくくなる可能性があります。
ローンを提供する機関は、現在の借入額や返済能力などをしっかりとチェックしています。
そのため、すでにブライダルローンを利用しお金を借りている場合には、審査の通過が難しくなる可能性があります。
また、融資額に関しても、やはりブライダルローンを利用した状態のほうが低くなる傾向があります。
- ブライダルローンって年収いくらから借りられるの?
-
利用可能な年収は、ブライダルローンによって異なります。
年収300万円以上と定められているローン、安定した収入があれば申込みできるローンなどさまざまです。
申込みを考えているのであれば、申込み条件をクリアできているブライダルローンを選びましょう。
しかし、基本的に金融機関は収入に応じた額、もしくは無理なく返済できる額しか貸してくれません。
そのため、年収が低い状態だと、大きな額を借りることは難しいでしょう。
- 無利息のブライダルローンってあるの?
-
無利息のブライダルローンはありません。
なかには無利息期間が用意されたローンもありますが、こちらも基本的に利息を払う必要があります。
どうしても利息を払いたくないのであれば、親や親戚に交渉して無利息で借りたり、ご祝儀払いが可能な式場を選んだりすると良いでしょう。
また、返済の負担を減らしたいのであれば、金利が低いブライダルローンがおすすめです。
まとめ
ブライダルローンはよほどの理由がない限り、やめたほうが良いです。
もちろん問題なく返済でき、返済プランもしっかりと立てられる自信があれば利用しても問題ありません。
ですが多くの場合、返済により挙式後の生活が苦しくなってしまいます。
その他のローンも組みにくくなるため、基本的には利用を避けたほうが無難です。
また、使うのであれば、無利息期間の有無や資金使途、金利などをしっかりとチェックして、自分に合ったところを選んで利用するようにしましょう。
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