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使える?使えない? お金の専門家の見分け方

マネー その他、雑感
使える?使えない? お金の専門家の見分け方

公開日 2021年10月1日 更新日 2021年11月11日

ダイヤモンド・オンラインに「悪質?使えない?FP&税理士の見分け方!」という連載記事が掲載されています。

【参考記事】

詳しくは上記の記事をご覧いただきたいのですが、要約すると以下のような内容です。

・税理士選びのポイントは 報酬以上に結果にフォーカスした方がよい。報酬以上の成果をもたらしてくれるか、結果にコミットしてもらうくらいの姿勢が重要。

・税理士の役割は、会社の数字を正確に把握し、間違いのない適法な申告をすること。そして、借入や節税など手法を問わず、あなたの会社に資金・現金をもたらしてくれる人。
顧問報酬以上の効果があれば、それは十分優秀で「使える」税理士といえる。

・FPは家計に関わる金融や税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度、資産運用など、あらゆるお金のテーマを取り扱うため必要な知識も経験も幅広くなるが
個人の資質、立ち位置によって専門領域もスキルも異なりピンキリである。

・ピンキリなのは税理士も同様、「会計士出身」「BIG4出身」「税務署OB」「独立たたき上げ」「相続専門」「国際税務」の6タイプのどの属性かによって特徴・強みが異なる。

・FPが「あなたの場合は、これだけ税金がお得になるから、この商品を選んだ方がいいですよ」というアドバイスを個別具体的にするのは「税務相談」に該当し、税理士の固有業務のため法律違反。

万人に共通の正解となるものは存在しない

当たり前のことですが、税理士、FPどちらも「お金の専門家」ではあるものの、その方の所属する企業、置かれたポジションによって専門は何か、何で収益を上げているか、得意なテーマや専門としている業種業態、領域が何か等・・全く異なります。

記事中に記載されていたような「コロナ禍中なのに対岸の火事のごとく給付金や補助金などの情報提供すらしなかった税理士」や「押し売り・実力不足FP」は論外としても、いかに適切な相談相手を見分けるかは案外難しいと思います。

業務の面で優秀なFP、税理士を定義するのは簡単なことではないので、人的な観点で選択条件を上げてみたいと思います。

スピード感があるか

まずは相談内容に対するレスポンスのスピード感があなたに合うかどうか、です。

期限のあるテーマだったりするといつまでに何をアウトプットするか、成果物の完成度はどの程度か、などにおける評点が考えられますが、100点満点でなくてもいいので60点・80点の回答をレスポンスよく返してくれる人が望ましいと思います。

許容できるITリテラシーの程度か

ここ数年で、WebサービスやSNS、オンライン会議ツールを駆使してビジネスを進めることが飛躍的に増えました。Chatwork、Zoom、Teams、LINE、BOXなどを「使えて当たり前」の感覚で仕事してる人とそうでない人では、コミュニケーションの面で大きなギャップが発生するでしょう。話が合うとは思えません。

視野の広さ、引き出しの多さ

顧客からの相談に対して「短期的にみると今はそうかもしれないが、長期的にみればやめておいたほうがいい」というようなことは多いものです。顧客の目先の課題解決だけではなく、専門家が顧客の思いつかないようなところまで踏み込んできてくれるかどうかは重要なポイントです。

勉強しているか

政治・経済・法改正などお金にまつわるタイムリーな情報を常に吸収・消化して発信している人かどうか。インプット・アウトプットのバランスを持ち合わせている人って案外少ないと思います。

ネットワークの広さ

自分だけで解決しないテーマ、別の専門家が入ったほうが良い場合に同業、異業の専門家にすぐ支援を得られるだけの人的ネットワークを持っているかどうか。

「その話題は社労士の分野なので私には無理です。詳しい先生をあたってください」・・なーんてありがちですよね。

まとめ

重要なのは、あなたがどんなタイプの専門家を求めているかを定義することです。そこから自分にとって「使える専門家」か否か判断しやすくなります。

個人的には、顧客からの問いに対して「ひとつしか回答を持ってこない人はダメ」と考えています。全く違う観点から3とおりぐらいの選択肢を提示してほしい。

例えば、「今1000万円持っているんだけど、どうしたらいい?」というざっくりした質問があったとして、個別商品だけ提案してくるようなのはダメです。

増やしたいのか、誰かに渡したいのか、いつまでなのか、どの程度リスク取れるのか、そもそも今やめといたほうがいいんじゃないか。などなど、隠れた個人の意向や置かれた状況によって対案は如何様にも変わってきてしまうからです。

相談されると、ついついそのテーマに合わせてしまうのが人間の心理です。しかし、実はそれは思い込みで、その人が抱えている課題は全く別のところに存在することもあります。

少し引いたスタンスで、俯瞰して一緒に考えてくれる専門家に相談することが大切ですね。

ご参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。