【お勧め書籍】非常識な成功法則 お金と自由をもたらす8つの習慣
公開日 2021年11月2日 更新日 2021年11月11日
成功原則が嫌いな人が成功するための実用書
「この本は私が一番書きたくなかった本」という帯が印象的な、超著名なマーケター 神田昌典さんの書籍です。
本書は2001年3月に著者の神田昌典さんが某青年会議所で行なった講演がベースになっているそうですが、その内容は20年以上の時を経た現在でも全く古びていないどころか、今後何年たっても色褪せることは無いと思われます。なぜなら、人間の本質的な心理を理解し、利用するテクニックだからです。
本書では時代を越えて通用する原理原則が語られており、望みを実現するための8つの習慣を身に付ける方法が非常に分かりやすく書かれています。
本書における著者の神田昌典さんの主張は、非常にシンプルです。
- 成功のために長い時間をかけて成功法則を勉強する必要はない
- 成功するために必要なことだけを学んで実行すればいい
- まずは必要十分なだけ金を稼ぐこと、次に心を磨くこと。この2ステップを必ず踏むようにすれば成功する。
本書は初版の発行が2002年、新装版が2011年。さらに10年以上売れ続けているのですから、すごいビジネス書です。読み返す度に新たな発見がある名著だと思います。一部をご紹介します。
書籍概要
第1の習慣 :やりたくないことを見つける
・目標は紙に書きだすと実現する
・「やりたくないこと」「やりたいこと」を明確にする
・自分の命があと半年しかなかったら、いったい何をしなくてはならないか?何のために生きているのか/使命を明確化する
・常に目的意識を持っていないと脳は機能してくれない。
・紙に書きだして脳に刷り込むことで、脳の情報処理量が数倍に加速する
第2の習慣 :自分に掛ける催眠術
・自分で自分の現実をコントロールするために、目標を紙に書いて眺める/ひたすら繰り返す。
・人間の潜在意識は超強力 書き出した紙をクリアファイルに入れていつも持ち歩くことで意識づける。
・抽象的な目標を現実的な短期目標に落とし込んで成功するための優れた指標 SMART(Specific/Measurable/Agreed upon/Realistic/Timely)の法則
第3の習慣 自分に都合のいい肩書を持つ
・第1、第2の法則だけでは成果が出ない人が多い
→人はそんなにすぐに変われない
→セルフイメージをアップデートする必要がある
・「自分は凡人だ」というイメージを自分で持っていたら成功できない
・町中の八百屋さんが年収5000万円になるためには?
→「季節の食物の提供を通じて、家族の絆と健康を促進するスーパープロモーター&マーケッター」だったらどうか?このように定義すれば、富裕層向けのフランチャイズ事業・健康促進サービスという新たな切り口が生まれる。
第4の習慣 非常識的情報獲得術
・大量に本を読む
・大量の情報を浴びるように吸収する習慣を作る
・最も効率的なのは、成功した経営者が語るテープだ(注:現代だとYouTubeでしょうか)
・愚者は「自分でできる」と考える。賢者は先人の知恵から学ぶ。
・優れた人との人脈を大切にすれば成功する。
・お金持ちになりたければ、お金持ちと付き合うこと。成功したければ、成功者と付き合うことである。
第5の習慣 殿様バッタのセールス
・興味のある顧客に手を上げさせるためには?「感情マーケティング」「水から売り込まない」「私に頼みたい方以外は結構ですのスタンス」
・自分にとってふさわしい顧客以外は断る
・最も嫌がられるのは、買いたいコンテンツ・タイミングでもないのに売り込みを掛けられることである。だから、できるだけ早急に立ち去るスタンスの営業は逆に歓迎される。
第6の習慣 お金を溺愛する
・「世の中に役立つことをやっていれば、お金は後からついてくる」→大嘘である
・お金に対する罪悪感を捨てよう。
・お金を稼ぐことがそんなに重要?というなら、500万円稼いで満足するのではなく、1億円稼いで9500万円寄付してみよ。全く新しいビジネス・人脈が切り開かれる。
・お金は有る所に集まる習性がある。とにかく現金が毎月増えるような、お金の流れを作ることが必要。
第7の習慣 決断は思い切らない。
・本を読んで実行に移せる人は、10人にひとり。9人は評論家で何もしない。
・ストーリーを作って発想を広げ、自分がこれから行動すべきステップ、進むべき道筋を明らかにする。
・将来から遡って現在につながる道を明らかにすることで、行き詰まりをなくしていく。
・シナリオを描いたうえで無数の道が開かれるのを確認して、第一歩目を踏み出す。すると第二歩目が楽になる。第三歩目はもっと楽になる。
第8の習慣 成功のダークサイドを知る
・上記の習慣(特に第1~3)を愚直に続けるだけで大きな結果を出すことが出来るが、成功すればするほど、光が当たるほど影の部分ができる。
・例:病気、詐欺、仲間や信頼していた人の裏切りなど。人生「あがり」と思ったら「振り出しに戻る」こともある。
まとめ 成功に向かって走っているときの3つの心得
本書の結びで、語られている3つの心得は以下のとおりです。
- 完璧を目指さないこと
- 家族を大事にすること
- 稼いだお金を有効に使い、社会にどのように還元するかを真剣に考えること。
本書で語られていることは、秘訣でもなんでもなくごく当たり前のことも多々ありますが、実際に習慣づけられていますか?と聞かれると実行できていないことも多くあると思います。
忘れたころに、繰り返し読みたくなります。お勧めです。
ご参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
【経歴】
1979年生まれ 京都市出身。
同志社大学経済学部卒業後、日本ユニシス株式会社(現BIPROGY 株式会社)入社。一貫して金融機関向けITシステム開発業務に携わる。
金融システム開発の現場で、2007年~2009年頃のリーマンショックによる経済の大混乱、強烈な景気後退、資産の激減などを目の当たりにする。
その経験から、「これからの日本人の合理的な資産形成・防衛に、正しい金融リテラシーが絶対に必要」という強い思いを持ち、2011年4月 株式会社トータス・ウィンズに入社。
中小企業に特化したリスクマネジメント対策のコンサルタントとして、500社以上の中小企業、1,000人以上の保険相談業務に携わる。2015年、代表取締役就任。
法人保険活用WEBサイト『点滴石を穿つ』を運営する一方で、法人向け保険代理店として、東京都中央区を中心にコンサルティング活動を行なう。
【趣味】
美術館巡り、千葉ロッテマリーンズの応援
【自己紹介】
中小企業向けの金融商品が数多ある中で、わたしは一貫して『100%顧客優位な商品選び』をポリシーに中小企業経営者向けの保険活用プランニングを行なってきました。
これまでのキャリアでの最大の学びは、『お金やお金の流れに関する知識や判断力=「金融リテラシー」は、私たちが社会の中で経済的に自立し、生き抜くために必要不可欠』ということです。
そして金融・保険に携わるプロとして、何よりお客様に対する誠実さ・真心・信頼関係より大切なものはないと考えています。
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