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【東京 社会 最新ニュース】日本の少子化対策は「カネと労力の無駄遣い」だった…データが示す「不都合な真実」と「策は尽きた」といえる根拠

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ニュース概要

週刊現代

「少子化対策」は本当に効果があるのか―? あるとしたらなぜ? ないとしたら、効果のある対策とは? 

カネを配る、保育所を増やす、共働き夫婦を支援する―。政府は、そうすれば少子化を克服できると喧伝してきた。だが蓄積されたデータが示すのは、もはや万策尽きたという「不都合な真実」だ。少子化問題に関する「真実」を取材した。

2つめの記事『「働く女性が増えれば子供が増える」というのは本当なのか…多くの人が誤解している少子化対策の「定説」』より続く。

移民にも期待はできない

出生率を上げるためのいわば奥の手として、「移民に来てもらえばいいのだ」という議論も近年では盛んになっている。あるいは「婚外子をもっと増やすべきだ」という主張も、婚外子が多いフランスの出生率が高いことを論拠としてなされることがしばしばある。

「確かに欧州では、移民の出生率はもともとの自国民の出生率を大きく上回っています。しかし、移民が多いフランスやイギリスでもその割合は人口の15%未満で、国全体の出生率を移民が引き上げているか否かは疑問符がつきます。

加えて、移民第1世代は子供が多くても、2世・3世になると出生率が移民先の水準に近づく可能性もあります。

『婚外子が増えれば出生率が上がる』という主張については、フランスでは子供が生まれた後に入籍するカップルが多いだけで、因果関係があるかは不明です。しかも、そのフランスでも近年では出生率が下がっています」(赤川氏)

 
移民を増やす、結婚制度を変えるといった政策は、いわば国民の常識を書き換えなければ実現しないものだ。国論が割れることは間違いないうえ、さんざん苦労して実行しても、少子化に歯止めをかけるには至らない可能性が高い
 
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