4人の子供に対し、生命保険を利用した自社株買取の準備資金を確保円滑な事業承継を可能に
【会社情報】
年商50億円 小売業
経営者:70代男性
【ご相談前の課題】
・社長が70代半ばを迎え、早急な事業承継が喫緊の課題となっていた。
・子どもが4人おり、社長の意向としては次男に経営を継がせたい。
・資産分配の不平等によって、兄弟間の諍いを招いてしまうことを避けたい。
・自社株の大半を社長が保有している。後継者候補の次男には、自社株を買い取るだけの個人資産がない。
【改善案】
(1)法人契約で、現社長の死亡時に保険金が法人に払われる生命保険契約に加入。
→法人が自社株を買い取る準備資金として生命保険を活用。
(2)法人契約で、後継者の次男を被保険者とした生命保険契約に加入。
→借入金の返済原資確保と質権設定により、事業承継後の経営安定化を図る。
(3)個人契約で、後継者の次男以外の3人を契約者とした終身保険に加入。
→相続財産の分配が公平になるように予め配慮。あわせて生前に相続人全員で遺留分の
放棄について合意し、争いを未然に防止。
【成果】
・現社長、子ども4人の間で生前に経営権譲渡の方向性、および相続財産の分配について合意が図れた。
・円滑な事業承継への道筋が明確になった。
・次男を新社長に、他の子ども3人を経営幹部に据える新組織体制への移行に成功した。
【経歴】
1979年生まれ 京都市出身。
同志社大学経済学部卒業後、日本ユニシス株式会社(現BIPROGY 株式会社)入社。一貫して金融機関向けITシステム開発業務に携わる。
金融システム開発の現場で、2007年~2009年頃のリーマンショックによる経済の大混乱、強烈な景気後退、資産の激減などを目の当たりにする。
その経験から、「これからの日本人の合理的な資産形成・防衛に、正しい金融リテラシーが絶対に必要」という強い思いを持ち、2011年4月 株式会社トータス・ウィンズに入社。
中小企業に特化したリスクマネジメント対策のコンサルタントとして、500社以上の中小企業、1,000人以上の保険相談業務に携わる。2015年、代表取締役就任。
法人保険活用WEBサイト『点滴石を穿つ』を運営する一方で、法人向け保険代理店として、東京都中央区を中心にコンサルティング活動を行なう。
【趣味】
美術館巡り、千葉ロッテマリーンズの応援
【自己紹介】
中小企業向けの金融商品が数多ある中で、わたしは一貫して『100%顧客優位な商品選び』をポリシーに中小企業経営者向けの保険活用プランニングを行なってきました。
これまでのキャリアでの最大の学びは、『お金やお金の流れに関する知識や判断力=「金融リテラシー」は、私たちが社会の中で経済的に自立し、生き抜くために必要不可欠』ということです。
そして金融・保険に携わるプロとして、何よりお客様に対する誠実さ・真心・信頼関係より大切なものはないと考えています。
皆さんが安心して納得できる金融商品選びができるよう、わかりやすい記事を書き続けることで貢献していきます。