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【東京 法人保険 最新ニュース】組込型保険とは何か? 国内外の事例、メリット、今後の可能性をわかりやすく解説

法人保険

ニュース概要

新しい保険の販売手法として、商品やサービスとセットで保険を提供する「Embedded Insurance(エンベデッドインシュアランス:組込型保険)」が注目されている。これまでになかった新しい保険商品が数多く登場するだけでなく、ANAやGMO、サカイサイクルといった事業会社が大手保険会社と手を組んで保険商品を開発・提供するケースも出てきた。組込型保険とはそもそも何か、事業者や利用者のメリット、さらにはそれ以外の「第3の存在」、国内外の最新事例などについて、アビームコンサルティングの執行役員プリンシパルである植田良平氏、シニアマネージャーの森厚之氏、上條洋氏、森田直樹氏に話を聞いた。

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組込型保険とは何か? なぜ改めて注目されているのか

 組込型保険とは、さまざまな企業が提供する商品やサービスの中に「保険」を組み込んで提供する新しい保険の販売手法のこと。アビームコンサルティングの執行役員プリンシパルで、保険業界担当チームをリードする植田良平氏は、組込型保険について次のように説明する。

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アビームコンサルティング
執行役員プリンシパル
金融ビジネスユニット
植田良平氏

「まずEmbedded Finance(エンベデッドファイナンス:組込型金融)が注目されるようになりましたが、組込型保険は、組込型金融の一類型と言えます。組込型金融にはペイメントや貸し付けなどがあり、その2つに続く規模感で成長し続けているのが、組込型保険なのです」(植田氏)

 組込型保険が用語として広まったのは2020年代に入ってからだが、販売手法としては決して新しいものではない。

「組込型保険という言葉がなかっただけで、商品・サービスを購入するときに、保険に入る仕組みは存在していました。たとえば、自動車のディーラーから自動車を購入するときに、自動車保険にも同時に入るケースは少なくありません。損害保険のように、商品やサービスと密接に結びついた保険の提供は古くより行われてきたのです」(植田氏)

 組込型保険が注目されるようになってきたのは、商取引の流れが大きく変化してきたからだ。オンライン上でのプラットフォームが普及し、ユーザーが商品やサービスの購入手続きをネット上で行うケースが増えた。その一連の流れの中に、保険サービスが組み込まれるようになってきたのだ。

組込型保険の具体例、急速に広まっている要因とは?

 組込型保険のわかりやすい具体例として、植田氏は航空チケットと旅行保険の例を出して説明している。

「かつては、飛行機のチケットを旅行代理店で購入するのが一般的でした。しかし、現在では航空会社のサイトで直接オンライン購入するケースも多いでしょう。そのチケット購入の一連の流れで、事故などに備えた保険商品購入手続きが登場します。チケットと保険という別々の購入プロセスが、システムによって統合したのです。ユーザー側から見ると、2つの手続きではなくて、1つの手続きに統合されたと言えます」(植田氏)

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