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【東京 相続・事業承継 最新ニュース】もめやすい「きょうだい同士」の遺産相続…できるだけ平等に近づける〈遺産分割のやり方〉4つ【相続専門税理士が解説】

相続・事業承継

ニュース概要

岸田 康雄 2023.8.31
 
きょうだい間の遺産分割は、「親+子どもたち」による遺産分割よりトラブルが発生しやすい傾向にあります。相続人それぞれが納得できる分割方法の選択が望まれます。今回は、遺産分割のさまざまな方法についてみていきましょう。FP資格も持つ公認会計士・税理士の岸田康雄氏が解説します。

そもそも「遺産分割」とはどのようなものか?

生徒:高齢の父が亡き母のもとに旅立ちまして、相続が発生しました。きょうだいで遺産を分割しなければいけませんが、なにから始めればいいでしょうか?

先生:まず、遺産を分ける前に、遺産となる相続財産をすべて見つけ出して確認しなければいけません。相続時に遺されている財産だけでなく、相続発生前に贈与された財産や、引き出された預貯金も含めなければいけないため、簡単な作業ではありませんが…。

生徒:相続発生前に引き出された預貯金というのは、どういうものでしょうか?

先生:たとえば、亡くなった方の世話をしていた家族が、医療費を支払うために親のキャッシュカードを使って預貯金を引き出しているケースなどです。

生徒:なるほど。相続発生時には引き出されているから、確かに預貯金としては残っていないですね。

先生:遺産分割は「遺産分割協議」という、相続人全員の話し合いで決めるのですが、話し合いで意見が合わなかったり、話し合いに参加しない相続人がいたりして協議がまとまらないケースというのは、実は少なくありません。

生徒:その場合はどうなるのですか?

先生:遺産分割協議に合意できないと、相続財産は「相続人全員の共有状態」のままになりますから、処分が難しくなります。そのような事態を回避するには、相続人が、家庭裁判所に調停を申し立て、遺産分割調停をすることになります。もしこの調停に現れない相続人がいる場合は、遺産分割審判に発展し、裁判官が遺産分割を決めることになります。

遺言書があればそれに従い、なければ遺産分割協議をおこなう

生徒:きょうだいで遺産分割を行う方法について、具体的に教えてください。

先生:実は「きょうだいで遺産分割を行う」という場合、同じ言葉でも2つのパターンがあります。1つ目は、亡くなった人に複数の子ども、つまりきょうだいがいるパターン。2つ目は、亡くなった方に子どもがいないために、その方のきょうだいが相続人となるパターンです。

生徒:なるほど…。

先生:とはいっても、遺産分割協議の流れはどちらも変わりません。遺言書があればそれに従うことになりますし、遺言書がない場合は、相続人全員で話し合いをおこなうことになります。

納得感のある遺産分割は「相続財産の適正な評価」があってこそ

生徒:きょうだいで平等に遺産を分割するには、どうすればよいのでしょうか?

先生:まずは相続財産の価値を正しく評価することが重要です。そうでないと、分割後にそれぞれが取得する相続財産の大きさに差が生じ、争いに発展する原因となります。

生徒:具体的にどのように分けるのですか?

先生:遺産分割の方法には「共有」「現物分割」「代償分割」「換価分割」の4種類があります。

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