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【東京 税対策 最新ニュース】【新NISA】知識ゼロのド素人でも「ほったらかしで5000万円」がつくれる“すごいカラクリ”

税対策

ニュース概要

中野晴啓:なかのアセットマネジメント 代表

「銀行に預けっぱなし」ではお金が増えない時代になって久しい。この1〜2年でインフレも急激に進行したため、いまの自分の生活を守り、将来の不安を解消するための手段として「投資・資産形成」の重要性がますます高まっている。そんな中、今年1月から新しいNISA制度がスタートし、さっそく口座開設ペースが増加するなどブームを巻き起こしている。
そこで今回は、「お金に困らない人生」を手に入れるための正しい投資法をアドバイスする『新NISAはこの9本から選びなさい』の著者・中野晴啓氏に、新NISAのポイントやメリットについて伺った。
(聞き手は、『頭のいい人が話す前に考えていること』の著者・安達裕哉氏)

【新NISA】知識ゼロのド素人でも「ほったらかしで5000万円」がつくれる“すごいカラクリ”Photo:Adobe Stock

新NISAの「お得なポイント」トップ3

安達裕哉(以下、安達) まず、今年1月からスタートした新NISAは、それまでの制度と何が違うんでしょうか?

中野晴啓(以下、中野) ひと言でいうと、まさに「抜本的な拡充」が行われました。特に注目すべきポイントが3つあります。

 1つめは、運用益の非課税期間が「無期限化」したことです。旧制度の一般NISAは、非課税期間が5年と非常に短く、長期投資としては活用しづらいものでした。それが、今回の改正でつみたて投資枠・成長投資枠ともに、いつまでも非課税になりました。つまり、「本格的な長期投資」ができる制度へと様変わりしたんです。

 2つめは、1人あたりの非課税投資枠が「最大1800万円」(うち「成長投資枠」は1200万円)となったことです。従来のつみたてNISAでは上限が800万円だったので、「大幅アップ」といえます。

 3つめは、つみたて投資枠・成長投資枠の併用が可能になり、それぞれの枠をフル活用すれば、年間360万円まで投資に使える仕組みができたことです。旧制度ではどちらか1つを選ぶしかなかったので、これも大きな進歩です。

 新NISAの下では、それぞれの年齢・経済状況・人生観に沿って、投資に使う金額や時間軸を自分のペースで決められる点が非常に魅力的だと思います。

 たとえば、20歳から40年かけてコツコツ投資することもできますし、50歳から大型積立にチャレンジすることも可能なわけです。

「ほったらかしで5000万円」のカラクリ

安達 ズバリ、新NISAにはチャレンジすべきでしょうか。

中野 それはもう間違いなく参加すべきです。

 今回の制度改正は、1人でも多くの人に「長期的な資産形成」に取り組んでほしいという国からのメッセージだと理解してください。つまり、新NISAは立派な国家戦略として位置づけられたということです。

 日本人の保有している現金・預金は1100兆円超ですが、銀行に預けているだけではお金はほとんど増えません。一方で、そのお金を投資に回せば、「経済活動の結果、お金が増えて返ってくる」という恩恵にあずかることができます。

 たとえば、30歳から毎月5万円を投資信託で積み立てた場合、平均リターンが年率6%であれば、30年後には「運用益を含めた資産が5022万円」になります。

 これは、ほったらかしでも利息が利息を生んで資産が膨らんでいく「複利効果」によるものです。当然、40歳から始めたら、70歳の時点でそうなります。5000万円もあれば、立派な老後資産ですよね。

【新NISA】知識ゼロのド素人でも「ほったらかしで5000万円」がつくれる“すごいカラクリ”

 もちろん、毎月5万円というのは決して安い金額ではないので、最初は月1万円からスタートして、収入が増えたら額を上げるなど、無理のない範囲で計画的なプランを組むのがいいと思います。

 投資による資産アップ効果で将来の不安が解消されれば、豊かな人生を送ることができますし、増えたお金を消費に回せば、内需の底上げにもつながります。

安達 そういう成長サイクルが回れば、新NISAが始まった2024年が、日本経済の「復活元年」になるかもしれないですね。

中野 まさにその通りで、この制度が広く定着すれば、その可能性も十分にあるんですよ。

安達 ちなみに、新NISAの懸念点はありますか?

中野 金融業界側が、まっとうな長期投資の商品をきちんと提案できるかが非常に大事なポイントです。新NISAを利用して「儲けてやろう」という発想が先行すると、制度本来の主旨からズレてしまいます。

 投資という行動・習慣を日本全体に浸透させようという意識を、業界全体で持っておくことが不可欠ですね。

(本稿は、『新NISAはこの9本から選びなさい』の著者・中野晴啓氏へのインタビューをもとに構成しました)

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