＼アドバイス／ ライフスタイルに合わせて工夫すれば大丈夫

『国の政策次第では、3000万円必要になるかも！？』 老後資金が2000万円不足するというニュースで日本中が騒然となりましたが、あなたはどう思いますか。

もし国が何の対策も取らなければ、確かに奥さまの言うように老後資金は2000万円どころか3000万円必要になります。 しかし、支給年齢の引き上げや税金の流用などで年金の収支バランスを維持すれば、ご主人が言うように何とかなります。

2000万円不足問題がクローズアップされたきっかけは、2019年5月23日付の「人生100年、蓄えは万全？　『資産寿命』、国が世代別に指針 細る年金、自助促す」という朝日新聞の報道でした。

記事には「年金だけが収入の無職高齢夫婦（夫65歳以上、妻60歳以上）だと、家計収支は平均で月約5万円の赤字。蓄えを取り崩しながら20～30年生きるとすれば、現状でも1300万～2000万円が必要になる。長寿化で、こうした蓄えはもっと多く必要になる」と書かれています。

その後、日本経済新聞が「人生100年時代、2000万円が不足　金融庁が報告書」、東京新聞が「人生100年 夫婦老後に2000万円 金融庁、資産形成促す」と追随。テレビのワイドショーなどでも拡散されてネット上でも炎上、日比谷公園でデモが行われるほど大騒ぎになりました。

日々の生活費の他に教育やマイホームにもお金がかかるので、老後資金を2000万円貯めるのは確かに大変です。

これらのニュースの情報源は、金融審議会がまとめた「高齢社会における資産形成・管理」というレポートで、私も読んでみました。 読んでわかったことは、このレポートの2000万円のくだりは2017年の総務省の「家計調査」のデータをそのまま引用したにすぎないということ。家

計調査での高齢夫婦無職世帯の平均値は実収入20万9198円／月、実支出26万3718円／月ですので、差し引き5万4520円／月のマイナスです。仮に95歳まで長生きしたら、確かに1962万7200円不足します。

でもよく考えると、もし本当に高齢者の家計が今現在赤字であれば、誰かから借りて穴埋めしなければなりません。

そこで改めて2018年の総務省の「家計調査」を調べたら、別の事実がわかりました。それは、高齢者世帯の平均貯蓄額は2280万円だということ。

2280万円もあれば、誰かに借りるまでもありません。

だから金融審議会のレポートには、「不足額約5万円が毎月発生する場合には、20年で約1300万円、30年で約2000万円の取り崩しが必要になる」と書かれていたのです。

そもそも高齢者の皆さんが平均2280万円貯めた目的は老後資金として使うためです。

だから高齢者は毎月5万4520円取り崩して使っている。2280万円から毎月5万4520円取り崩すと35年で無くなりますが、35年後の彼らは105歳ですから、十分お釣りが来ます。

つまり、老後資金用に貯めた2280万円と年金収入を合計してトータルで考えれば、大幅な黒字になるのです。

（本文の続きは、以下のリンク先にあります）

Yahoo!ニュース

「老後2000万円問題」実際はいくら必要？貯めなくても大丈夫な5つの世帯とは（with...

https://news.yahoo.co.jp/articles/f4fdcd2668a316859f83bea17f1b24a1e3d5e7a8?page=2

せっかく老後資金として貯めたのですから、自分たちの老後生活を豊かにするためにそれを使うのは当たり前です。お金があるのに、年金収入の範囲内だけで生活するのはありえません。このように、今の高齢者の場