「中年で代謝低下」は都市伝説!?もう言い訳にはできない、中年太りの本当の原因
公開日 2021年9月22日 更新日 2022年3月13日
週刊ダイヤモンドに、「中年で代謝低下は都市伝説!?もう中年太りの言い訳にはできない」という記事が掲載されていました。
詳しくは記事をご覧いただきたいですが、要約するとこんな内容です。
・筑波大学など世界29カ国の共同研究では、ヒトの加齢に伴う1日あたりのエネルギー消費量の変化をみるため、生後8日から95歳までの6600人以上の1日のエネルギー消費量を測定、解析した。
・その結果、1日のエネルギー消費量(絶対値)は男女とも10代後半がピーク。生命維持に最低限必要な基礎代謝の1.9倍のエネルギー源を必要とすることがわかった。
・体格を考慮した場合には、ヒトの生涯で最もエネルギー代謝率が高いのは1歳児で、その後は年間およそ3%ずつ低下し、20代で安定する。
・20~50代の代謝率は最も安定し、ほとんど変動はなかった。つまり「代謝」は中年太りの弁明にはならない、といえる。
・増え続ける「お腹周り」の言い訳に「代謝の低下」が通用するのは、ようやく60代に入ってから。それも1年あたり0.7%の減速にすぎない。
食べ過ぎかどうかを可視化するには「レコーディング」が有効
私が15年ほど続けている習慣に、「レコーディング」があります。2006年に上梓された岡田斗司夫氏の著書『いつまでもデブと思うなよ』で紹介されたダイエット法です。
この手法を明かした岡田氏の著書『いつまでもデブと思うなよ』によれば、岡田氏はこの方法を用いて、僅か1年余りで体重を117kgから67kgへと50kg減量、体脂肪率はなんと42%から17%まで落とすことに成功したそうです。
レコーディングのやり方自体は単純明快、適当なメモ帳に日々摂取した飲食物とエネルギー量を淡々と記録していくだけです。
あまりの簡単さで本当に効果があるか?ということですが、いざ実際にやってみると、口にしたものを機械的に書いてみるだけで、我々がいかに無意識のうちに無駄なカロリーを摂取しているかを実感できると思います。
例えば、ある日のこんな食事です。
- 朝食・・・白ごはん、みそ汁、焼き魚、野菜サラダ 600キロカロリー タンパク質35グラム
- 昼食・・・中華そば、ギョーザ 1000キロカロリー タンパク質40グラム
- 夕食・・・ビール2杯、から揚げ5個、枝豆、納豆キムチ、マグロの刺身、ひじきの煮物 1000キロカロリー、タンパク質40グラム
- おやつ・・アイス1個 200キロカロリー
摂取合計 2800キロカロリー タンパク質115グラム
そんなに食べた覚えはないのに、なぜか痩せない・・と思っていたら要注意です。数字はウソをつきません。
こちらのサイトによれば、身体活動レベル1( 低クラス)の成人男性であれば必要カロリーは約2200~2300キロカロリーですから、上記のような食生活を毎日続けていたら、いくら運動習慣があっても完全にカロリーオーバーです。このような無意識なカロリーオーバーを数か月~数年の単位で続けていることが積み重なって、「体重増加・太る」訳です。
そこで、どれだけ摂取したか可視化できるのが「レコーディング」です。
この方法は、いわば「意識改革」の一種です。手法自体は、毎度の食事でどれだけのエネルギーの物を食べたか逐一記録して、一日の総摂取エネルギー量を確認するという簡単なものですが、日々レコーディングを反復することで無意識に摂っていた間食や栄養バランスを自覚できるため、肥満に繋がる食生活のパターンを戒める意識が自分の中に根づくのです。
字が汚いですが・・・私は↓このような感じで食事と運動のログを取っています。
中年太りの原因はずばり「食べ過ぎ」
「コロナ禍で太った」「中年になって代謝が落ちているから仕方ない」「スポーツジムやスイミングに行くのも気が引けて」など、言い訳はいろいろありますが、中年太りの原因はずばり「食べ過ぎ」で、摂取量が消費量を上回っているだけです。
保険加入の際にも、太りすぎ(=BMI指数オーバー)の状態だと保険料割り増しになったり、最悪は加入できなかったり、というのはよくある話ですが、そのままの状態を維持すると生活習慣病が気がかりですし、見た目的にもよくありません。食べる量だけではなく、お酒やお菓子、炭水化物の取り過ぎやジャンクフードの「ながら食い」が増えていないかなど、食べるモノの質も重要です。
長く保険の仕事をしていると、悪い生活習慣が原因で病気にかかり、入院・手術給付金のご請求を頂く・・ということがほぼ毎日どこかのお客様で起こっていますから、「健康」はお金に代えがたいものだとつくづく感じます。
まとめ
リモートワークが定着しつつあり、外食・飲酒を伴う会食が大幅に減った今は、ある意味で食生活改善のチャンスだと思います。
生きている限りずっと続くことだからこそ、普段の食習慣には気を使いたいものですね。
最大のポイントは、続けられること!1か月、1年、10年というスパンで続けられるような緩くて楽な習慣を取り入れるのが、結果として一番効果的だと思います。
ご参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
【経歴】
1979年生まれ 京都市出身。
同志社大学経済学部卒業後、日本ユニシス株式会社(現BIPROGY 株式会社)入社。一貫して金融機関向けITシステム開発業務に携わる。
金融システム開発の現場で、2007年~2009年頃のリーマンショックによる経済の大混乱、強烈な景気後退、資産の激減などを目の当たりにする。
その経験から、「これからの日本人の合理的な資産形成・防衛に、正しい金融リテラシーが絶対に必要」という強い思いを持ち、2011年4月 株式会社トータス・ウィンズに入社。
中小企業に特化したリスクマネジメント対策のコンサルタントとして、500社以上の中小企業、1,000人以上の保険相談業務に携わる。2015年、代表取締役就任。
法人保険活用WEBサイト『点滴石を穿つ』を運営する一方で、法人向け保険代理店として、東京都中央区を中心にコンサルティング活動を行なう。
【趣味】
美術館巡り、千葉ロッテマリーンズの応援
【自己紹介】
中小企業向けの金融商品が数多ある中で、わたしは一貫して『100%顧客優位な商品選び』をポリシーに中小企業経営者向けの保険活用プランニングを行なってきました。
これまでのキャリアでの最大の学びは、『お金やお金の流れに関する知識や判断力=「金融リテラシー」は、私たちが社会の中で経済的に自立し、生き抜くために必要不可欠』ということです。
そして金融・保険に携わるプロとして、何よりお客様に対する誠実さ・真心・信頼関係より大切なものはないと考えています。
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