誰でも「つもり貯金」で500万円以上貯められる方法
公開日 2021年8月30日 更新日 2022年3月13日
無駄遣いしているつもりはないのに気づいたらお金が減っていて、貯金できない。
そんな人に是非おすすめなのが、「つもり貯金」です。
「つもり貯金」とは、「積もる」という意味と「~したつもりで貯める」という意味を掛けた造語です。
やり方はいろいろありますが、財布にある500円玉を貯金箱に入れていく「500円玉貯金」が気軽に出来てお勧めです。
ゲーム感覚で貯蓄できる
昔ながらの500円玉貯金箱は、入れたら缶切りを使わないと開封できないタイプのものが主流でしたが、今はいくら貯まったか把握できるブックタイプや透明なプラスチックタイプなどいろいろな形状のものがあります。個人的なおススメは、いくら貯まったか進捗が視覚的に分かるタイプです。
500円玉貯金自体が気軽に始められるうえに、見た目で貯まり具合が分かればゲーム感覚で進められますし、数か月経ってみると存外に貯まります。ストイックに節約しすぎてしまう人にも、飽きっぽくて貯金が苦手な人にも向いていると思います。
もし1年間で10万円貯めたければ、1ヶ月あたりに貯める額は約8,400円です。1ヶ月あたり約17枚の500円玉を集めるだけで、1年以内に10万円に到達します。「財布の中に500円玉があったら、その日のうちに必ず貯金する」というマイルールのなかで生活するゲームだと考えれば、節約するのが楽しくなると思いませんか?
「悪い習慣をやめる」×「節約」で貯蓄できる
わたしは10年近く前に禁煙しましたが、実はそのときに始めたのが「500円玉貯金」でした。
毎日1箱タバコを買ったつもりで500円貯金するのです。禁煙は我慢との闘いでそれまで何度も挫折していましたが、500円玉貯金だと「貯めた」という達成感が短期間で得られるので、モチベーション維持に繋がります。結果として、約1年が過ぎて10万円が貯まる頃にはすっかり喫煙習慣が無くなり、節約も出来てまさに一石二鳥でした。
ついつい続けてしまっている日常的な浪費習慣があれば、500円玉貯金への置き換えは効果的だと思います。
「塵も積もれば山となる」の効果
10年ほど500円玉貯金を継続していますが、私の場合はコンビニ等ではPaypayやSUICAなどの電子決済、クレジットカード決済を多用します。
なのでひとりで10万円を1年間で貯めるのは少々ハードルが高く、10万円貯金箱がいっぱいになるのに大体1年2か月~3か月くらいを要していました。ここ数年は妻と一緒に貯金して、一杯になるのに10か月ほどでしょうか。
つまり、「つもり貯金額」は概ね月1万円です。
そう聞くと「たかが月1万円の貯蓄でしょ?」ということですから大したことないように感じられるかもしれません。
しかし、意識していなければおそらくいつの間にか消えてしまい、貯まらなかった1万円です。
仮にこの1万円を、S&P500連動型のインデックス投資信託に再投資したらどうなるでしょうか?
以前にもコラムに書きましたが、S&P500の過去30年実績は年率平均9.3%の利回りです。
月1万円×20年積立、年利9%運用でシミュレーションしてみると、こうなります。
20年後には、元本240万円に対して運用益427.9万円。合計するとなんと約667万円にもなるのです。
たかが500円玉貯金と侮るなかれ、ですね。
まとめ
つもり貯金を複利で再投資すれば、500円玉貯金のようなごく僅かな積み立て金額の仕組みであったとしても、時間を掛けて複利を使えば、相乗効果で雪ダルマ式に増えて、大きな成果になるのです。
ゲーム感覚で楽しみながら始められる「つもり貯金」。おススメです。
ご参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
【経歴】
1979年生まれ 京都市出身。
同志社大学経済学部卒業後、日本ユニシス株式会社(現BIPROGY 株式会社)入社。一貫して金融機関向けITシステム開発業務に携わる。
金融システム開発の現場で、2007年~2009年頃のリーマンショックによる経済の大混乱、強烈な景気後退、資産の激減などを目の当たりにする。
その経験から、「これからの日本人の合理的な資産形成・防衛に、正しい金融リテラシーが絶対に必要」という強い思いを持ち、2011年4月 株式会社トータス・ウィンズに入社。
中小企業に特化したリスクマネジメント対策のコンサルタントとして、500社以上の中小企業、1,000人以上の保険相談業務に携わる。2015年、代表取締役就任。
法人保険活用WEBサイト『点滴石を穿つ』を運営する一方で、法人向け保険代理店として、東京都中央区を中心にコンサルティング活動を行なう。
【趣味】
美術館巡り、千葉ロッテマリーンズの応援
【自己紹介】
中小企業向けの金融商品が数多ある中で、わたしは一貫して『100%顧客優位な商品選び』をポリシーに中小企業経営者向けの保険活用プランニングを行なってきました。
これまでのキャリアでの最大の学びは、『お金やお金の流れに関する知識や判断力=「金融リテラシー」は、私たちが社会の中で経済的に自立し、生き抜くために必要不可欠』ということです。
そして金融・保険に携わるプロとして、何よりお客様に対する誠実さ・真心・信頼関係より大切なものはないと考えています。
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