歴史散歩にぴったり。【日本橋室町】ってどんな街?
公開日 2021年8月5日 更新日 2022年1月27日
2020年11月、賃貸借契約の満了に伴い、創業以来20年間オフィスを構えた神田から日本橋室町に事務所を移転しました。
直線距離にすればわずか300メートルほどの事務所移転ですが、神田と日本橋室町では街に漂う雰囲気が全くと言っていいほど異なります。
移転してわかった日本橋室町という街は、江戸時代からの伝統と現代の革新性が融合した魅力的なものでした。どんな街かご紹介したいと思います。
(※画像はこちらhttps://town-review.net/muromachi/からお借りしました。)
当社がオフィスを構える日本橋室町4丁目は、東京メトロ銀座線 三越前駅・JR総武快速線 新日本橋駅から徒歩3分ほど。JR神田駅南口からも徒歩5分のほどの場所にあります。
《日本橋室町とは?Wikipediaより引用》
東京を代表するメインストリート日本橋北詰の町として、街の表側・裏手問わず老舗の商店が数多く軒を連ねる反面、ビジネス街の色も持ち合わせている。
江戸城内から、常盤橋、日本橋室町、日本橋本町を通り、浅草橋(から浅草)に至る「本町筋」は江戸時代から明治初年まで、江戸=東京の目抜き通りであった
(後にその座は直交する京橋-万世橋間の日本橋大通り(現在の中央通り)に移っていく)。
その町名である「日本橋室町」ですが、江戸時代初期から開発が進み、その町名の由来は街の名前の由来は、京都の室町にならったという説や、商家の土蔵(室)が多く立ち並んでいたため、という説があるそうです。
その昔は白木屋(旧東急百貨店日本橋店)、三越などの呉服問屋が店を構えた江戸最大の大繁華街でした。
日本初のデパートである三越本店は今でも街のシンボルですが、その創業はなんと延宝元年(1673年)です。1683年に三越の前身の越後屋が現在の地に移転し、両替商の三井家(現在の三井住友銀行)とともに呉服問屋の営業を始めたのがルーツといわれています。「三越」という名称の由来は、三井家の「三」と越後屋の「越」からきています。
そしてかつて日本橋のたもとにあったのが、百万人都市の台所「魚河岸」です。江戸時代が始まったのは1603年。その頃、江戸城のほど近くに日本橋魚市場も自然発生的に姿を現したようです。1923年の関東大震災で市場が壊滅的な打撃を受けて築地に移転するまでの数百年に渡り、東京の魚市場(魚河岸)は日本橋だったのです。
江戸時代から明治・大正・昭和にかけて長く東京の食生活を支えてきた名残で、今も日本橋には食の名店が多いとされています。
この「日本橋室町」は三越本店がある三井グループの発祥の地であり、三井不動産が力を入れて再開発を進めてきました。2000年代に入ってからは
・日本橋三井タワー
・コレド室町1~3
・三井本館
・日本橋室町タワー
など近代的なオフィスと伝統的な名店の新業態・シネマコンプレックス・東京有数の高級ホテル『マンダリンオリエンタル東京』などが続々とオープンし、伝統と先進性が複雑に入り混じった街になっています。
実際に歩いていても、近代的なビル間に昔ながらの伝統的な洋食屋さんやいかにも昭和な喫茶店があったり、海苔問屋さんや鰹節問屋さんが実は江戸時代からの老舗だったり・・と実にユニークです。
今後の日本橋地区の大きな変革としては、隣町の常盤橋エリアに2027年に日本一の高さ390mを誇る超高層ビル トーチタワーが竣工予定。
更に「首都高速の日本橋区間地下化事業」が2021年にスタートし、神田橋~江戸橋JCT間の地下トンネルが2040年に開通予定です。これにより1964年の東京オリンピック前に建設された日本橋川上空の首都高速道路がなくなって、日本道路網の起点である「日本橋川に青空が戻る」予定となっています。
(※画像はこちらhttps://town-review.net/muromachi/からお借りしました。)
まとめ
もともとメトロ三越前駅を降りてすぐ、日本銀行本店や三越本店のイメージが強かった日本橋室町ですが、近年はコレド室町を筆頭にオフィスと高感度なショップの複合施設が増え、お出かけ先として急浮上してきた印象です。
『三越本店は敷居が高い』という方でも楽しめるショッピング施設やおしゃれなレストランなども数多くあります。他の街とは異なった落ち着いた街並みや日本橋寄席や江戸伝統の小物店など江戸を感じる面白さもあります。一度ゆっくりご訪問されてみるのはいかがでしょうか。
ご参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
【経歴】
1979年生まれ 京都市出身。
同志社大学経済学部卒業後、日本ユニシス株式会社(現BIPROGY 株式会社)入社。一貫して金融機関向けITシステム開発業務に携わる。
金融システム開発の現場で、2007年~2009年頃のリーマンショックによる経済の大混乱、強烈な景気後退、資産の激減などを目の当たりにする。
その経験から、「これからの日本人の合理的な資産形成・防衛に、正しい金融リテラシーが絶対に必要」という強い思いを持ち、2011年4月 株式会社トータス・ウィンズに入社。
中小企業に特化したリスクマネジメント対策のコンサルタントとして、500社以上の中小企業、1,000人以上の保険相談業務に携わる。2015年、代表取締役就任。
法人保険活用WEBサイト『点滴石を穿つ』を運営する一方で、法人向け保険代理店として、東京都中央区を中心にコンサルティング活動を行なう。
【趣味】
美術館巡り、千葉ロッテマリーンズの応援
【自己紹介】
中小企業向けの金融商品が数多ある中で、わたしは一貫して『100%顧客優位な商品選び』をポリシーに中小企業経営者向けの保険活用プランニングを行なってきました。
これまでのキャリアでの最大の学びは、『お金やお金の流れに関する知識や判断力=「金融リテラシー」は、私たちが社会の中で経済的に自立し、生き抜くために必要不可欠』ということです。
そして金融・保険に携わるプロとして、何よりお客様に対する誠実さ・真心・信頼関係より大切なものはないと考えています。
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