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【お勧め書籍】 超一流の雑談力

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【お勧め書籍】 超一流の雑談力

公開日 2022年8月17日 更新日 2023年2月25日

「雑談力」という概念を広く世の中に知らしめたベストセラー

正直、今までコミュニケーションについて、あまり深く考えたこともなければ、特段困った事もない。でも「コミュ力不足」はいつも気になっている・・そんなことありませんか?

公私ともにありとあらゆるシチュエーションで使える、コミュニケーションを深める超重要スキル、それが「雑談力」

本書は2016年上半期ビジネス書ベストセラーランキング1位(オリコンビジネス書ランキングより)となり、今や普通名詞のように広く使われている「雑談力」という概念を初めて取り上げた書籍です。

あたりさわりのない無意味な雑談ではなく、「意味のある雑談をすれば、仕事や人間関係が変わる」。そんなメッセージのもと、雑談力を高める方法を具体的、実践的に解説したのが本書です。

たとえば、「声は、ドレミファソラシドの『ファ』か『ソ』」「『なるほどですね』『そうですね』は話を聞いていない人の反応」「『なぜですか?』は愚問」など、全38項目でそのテクニックを紹介していきます。

さらに、日常で雑談力を鍛えるためのトレーニング方法も収録しており、初心者からある程度話し方に自信がある人まで、すぐに実践できるノウハウが詰まった一冊です。

本書のポイント

雑談 ⇒ ×意味のない無駄話 〇人間関係や仕事の質を根本から変えるメソッド

一言交わしただけなのに、好印象を抱く言葉の使い方や物腰。この技術こそが雑談力の神髄。

話し方のポイント5選
  • 声をいつもより3音高くする(人が心地よく感じる声の高さは「ファ」か「ソ」)。
  • 相手の言いたいことを理解しながら話す。
  • 相手が聞きたいと思うような話をする。
  • 相槌やうなずきのバリエーションを増やす。
  • 質問で上手に話を広げる。
開口一番は「よろしくお願いします!」から爽やかに。
まずは元気に、素敵な笑顔で「本日はお時間いただき、ありがとうございます!」

基本中の基本だが、できていない人がなんと多いことか!

「よろしく!」とニコッと挨拶する人を嫌いになれる人は、そうそういない。

世の中のほとんどの人は、もともと「人見知り」

あのスティーブ・ジョブスやビル・ゲイツですら、もともとは酷い人見知りで、簡単なスピーチひとつできなかった。

「人見知りの克服」は、場数や経験、技術の問題である。

話し方は技術。コミュニケーション能力の不足は、練習で克服できる。

雑談に必要なのは、「funny」ではなく「interesting」

人間の脳は、笑い話よりもタメになった話・興味をひかれた話のほうが、強く印象に残るようにできている。

そして、より引き込まれるのは「どうでもいい雑学」ではなく「使える知識」、「相手に実益のある話」

どんな人にでも対応できる知識の引き出しを持っておくことが大切。

「なるほどですね」「そうですね」は、話を聞いていない人の反応

相手の話に価値がある/しっかり聞いていると分かるリアクションを取る。

ソフトに見つめて、相手のリズムに合わせてテンポよく相槌をうてば、頷きひとつで相手を気持ちよくさせられる。

「そうですね」で会話を止めず、相手が返しやすいように「一言足して返す」ことを意識する。

つい話したくなる魔法のフレーズ 「何か特別なことをされているんですか?」

自分が日常生活の中で頑張っていること、こだわっていることを褒められれば誰だって嬉しい。

個人的な部分を褒められると、人間関係の距離は一気に縮む。

些細な点をうまく言語化することが大切。

相手のバックグラウンドや思いを深堀り出来る質問をする

相手が話しやすい話題、ポイントに誘導する質問を打ち返すことで、相手の意外な一面や価値観がうかがい知れる。

より距離を縮められそうな会話を意識して、「この質問をしたらどんな回答が来そうか?」を想像する。

会話が終わったら、必ず振り返りができるメモを取る

会話内容、場の雰囲気、相手のリアクション、気づき、宿題など。

次回に関係性がリセットしないように。会話を取り交わした内容を踏まえて、次回の会話がスタートできれば最高。

「前回教えてもらったこと」に触れて、次の雑談をスタートさせる。自分に興味がある人のことを、人は嫌いになれない。

世の中には、雑談すべきでないタイミング、相手がいる

「用件をさっさと知りたい」タイミング/人には、短めのアイスブレイクで。

数十秒~1分程度の雑談をフックに、相手にメリットのある話をしていく。

何についての話なのか?不明なまま脈絡のない雑談が続くと、人は興味を持ちにくい

一貫性のあるテーマのなかで雑談を展開していく。

何についての話なのか?冒頭に全体のテーマを10秒で伝えること。

人間が耳で得た情報を記憶できる限界は「1回17秒」。それ以上に長いと相手の頭に残らない。

まとめ

同じような用件で話した相手でも、1回会って軽く話しただけでも強く印象に残っている人もいれば、1時間後には忘却の彼方という人もいます。

この差がどこから来るか?といえば、相手への好感度と、話した内容に身があったからでしょう。

さっさと結論が欲しい人にはメリットを、社交的な人には楽しい話を、おとなしい人にはペースを合わせてゆったりと話すこと。

そのように相手に合わせて話し方を変えることはもとより、「何を言うか?」ではなく「相手の関心は何か?」という問いを常に持って会話すること。これが雑談力を磨く上で最も重要なことだと理解しました。

本書にはさまざまなテクニックの記載もありますが、雑談の鉄則は以下の3点に収束すると言えると思います。

鉄則1  自分がしたい話は控えめに

人はみな、自分の話がしたくてたまらないから。話すことより聞くことは100倍難しい。

鉄則2  相手の話をうまく広げて、深掘りする質問がカギ

相手がどんな人間なのか、何に興味を持つ人なのか探るため。

鉄則3  アクティブ・リスニング

受け止める、言い換える、質問する。相手に安心感や信頼感を覚えてもらうことに繋がるから。

人間関係を深める、人と信頼関係を築くことに無頓着な人があまりにも多いですが、実は些細な雑談に、人生を変える大きな力があるのです。本書に記載されていることを実践すれば少なからず人生が変わり、本書によってその背中を押されることになるでしょう。

現在、コミュ力に困っていない方にも、対人関係でストレスを抱えやすい方にもおススメしたい1冊です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。